2021年、年が明け、気持ちも新たに、
いつものように酒屋さんを訪れると、
富久錦 立春朝搾り・ご予約受付中
というチラシが目に入りました。
また違う酒屋さんを訪れると、
同じように、富久錦 立春朝搾り・ご予約受付中のチラシが目に入りました。
そもそも、立春朝搾りってなに?
と疑問に思ったので、調べてみました。
目次を作ってみました
予想
富久錦 立春朝搾り、、、。
富久錦というのは、
兵庫県加西市の純米酒宣言をしている酒蔵ですね。
個人的には、年々、酒質が向上している、
酒づくりに熱心な酒蔵、
という印象を持っています。
つまり、立春朝搾りとは、
その富久錦で、
立春で、
朝搾り、
してるんでしょう。
かなり自信のある予想なんですが、。
富久錦 立春朝搾り、、、。
なにやら怖いイベントのような気がしてきました。
あるいは、
酒屋さんのチラシを見ると、
当店も参加、と書いてあります。
酒屋さんは、掃除に参加宣言しているのでしょうか?
立春朝搾りとは?
そもそも、最初から、チラシに
と大きく書いてありまた。
「無病息災」
「商売繁盛」へ
願いを込めたお酒!
と書かれています。
一体どうして、お酒に願いが込められているのでしょうか?
なにやら、特別なお酒のような雰囲気が感じられます。
予約したよ
チラシにご予約承り中、とあるので、
720ml 1600円(税込1760円)
1.8L 3200円(税込3520円)
でしたので、
酒屋さんで予約することを伝えると、チラシをいただきました。
そこに立春朝搾りについて、詳しく説明が書かれておりました。
立春朝搾りとは②
2月3日は立春。
1年でもっとも寒い時期ですが、
この日から寒さも和らぎ、日射しも伸びてきます。
立春朝搾りとは、
立春の朝に搾ったお酒。
蔵元さんが立春の日に、
お酒が一番良い状態になるように仕込み、
苦労を重ねて仕上げた逸品です。
酒屋さんが蔵元に出かけ、
搾りたてのお酒に自らラベルを貼り、
神主さんのお祓いをうけ、
お客様へお届けします。
まさに立春の日だけのお酒です。
令和3年2月3日(水)
立春の日の朝に搾った、
縁起酒を
ざっくりいうと、
富久錦 立春朝搾りとは、
こういうお酒らしいですね。
なんとなくはわかったけど、、
富久錦 立春朝搾り
それがどういうものであるのか、
上記でなんとなくはわかったのですが、
せっかくなので調べてみます!
なぜ立春?
立春とは、毎年、2月4日頃に訪れます。
二十四節気の最初の節気で、
中国の戦国時代の頃、太陰暦の季節からのずれとは無関係に、
季節を春夏秋冬の4等区分する暦です。
その春夏秋冬の始まりの日が、
立春・立夏・立秋・立冬です。
ここで大事なのが、
節分とは立春の前日、冬の最終日となります。
そして節分には、冬から春への季節の変わり目で、
邪気が生じるという考えから、
それを払う儀式が行われます。
つまり、立春とは、
節分で邪気を払った翌日、
春の始まりを祝う清らかな日ですね。
そういうことから、つまり、
ここが大事なんで、繰り返します。
邪気を払った、
春夏秋冬の始まりの日、
令和3年2月3日(水)
いつからやってるの?
調べてみると、立春朝搾りは、
それから、23年が経過し、
この立春朝搾りという企画は、すっかり世間に浸透し、
令和3年の現在は、37都道府県、44の酒蔵が参加しています。
そして、
兵庫県は、
名門酒会ってなに?
名門酒会。
果たして、どんな会なのでしょうか?
HPを拝見すると、
日本名門酒会は
「良い酒を 佳い人に」をスローガンに、
全国約120社の蔵元が丹精こめて造った良質の日本酒を、
全国1,700店あまりの酒販店を通して流通させてきた
ボランタリー組織です。
とのことです。
つまり、
聞いてみたよ
HPを見ても、さっぱりわからないので、
酒屋さんで聞いてみました。
明快な回答をいただきました。
わかりやすかったです。
ただ、ちょっとシンプルな回答だったので、
HPから、解釈してみると、
●メーカー(蔵元)
●支部(地方卸問屋)
●加盟店(酒販店)
●消費者
を、コーディネートおよびマネージメントし、
メーカー、加盟店、消費者を
結びつける役割を担うそうです。
個人的には、問屋さんといったほうが
しっくりくるんですけどね。
結論
つまり、今回の論点である、
立春朝搾り、というのは、
名門酒会の企画(イベント)ということですね。
そもそもおいしいの?
いろいろ、理屈を述べましたが、
いくら縁起の良い酒と言われても、
と気になる方もいるのではないでしょうか?
果たして?
令和3年2月3日(水)
兵庫県の酒蔵・富久錦で醸された、
立春朝搾り、その味は、、、
はっきり言って、
だって、まだ飲んでないですから!
去年や一昨年は?
ただ、これまでの実績から、
予想することはできます。
個人的な感想は、
富久錦の日本酒自体が、年々美味しくなっている印象です。
スペック紹介
立春朝搾りの特定名称・スペックは?
お米。
加西市産 山田錦100%
精米歩合
60%
アルコール
17度
個人的には、1番好みのスペックです。
火入れはしていません
(殺菌処理はしていません)ので、要冷蔵です。
これを生酒というのですが、
杜氏泣かせ
立春朝搾りは、杜氏泣かせのお酒、と言われています。
お酒を搾る(完成させる)のが、
立春と決まっているからです。
つまり、立春の日に、
というわけです。
それゆえに、杜氏の技量が問われる難しい酒づくりだそうです。
SNSを見ると、立春朝搾りを終えて、
緊張感から解放された蔵人達の様子が写っていたりしますので、
興味のある方は調べてみると面白いかもしれません。
縁起酒
立春という春の始まる縁起の良い日に、
出来上がるお酒ですから、
それだけでも縁起の良いお酒ですが、
それに加えて、
地域の神主さんが、
無病息災、
商売繁盛、
疫病退散を
祈願し、
お祓いが行われます。
お酒を造る人、
届ける人、
お店の人
飲む人、
立春朝搾りに関わるすべての人に
幸多かれ、と願いを込めて届けられるそうです。
思わず、感謝したくなるお酒ですね。
最後に
立春朝搾りは、酒蔵の方が夜を徹して、酒づくりを行う、一大イベントです。
今年はコロナウイルスの影響で例外ですが、
毎年、酒蔵の人だけでなく、酒屋さんも
早朝から酒蔵に訪れて、酒瓶のラベル貼りを手伝うそうです。
立春の日に、酒屋さんを訪れると、
早朝から働かれた店員さんが、
眠そうにされているのが、
立春の日の風物詩ですね。
もし購入の際は、
と伝えるのが、粋かもしれませんね。
立春朝搾りは、搾ったその日のお酒が、その日に届けられるという、
お酒好きには、とてもありがたく、嬉しいイベントですね。
個人的には、
と記しておきますね。
書き忘れ
立春朝搾りが、
春に日本酒の売上の悪い酒屋さんが、酒蔵に呼び出されて、朝からこってり搾られるイベントとか、
春に酒蔵で朝からぞうきん搾りして掃除のお手伝いをしてくれる人を募集している、
という予想は
結構、自信はあったのですが、全く違っておりました。
申し訳ありませんでした。
おまけ
立春朝搾りは、
お酒を造る人、
届ける人、
お店の人
飲む人、
関わる人、みんなの幸せを願って造られるお酒ですが、
よく考えてみると、
これは良くない!
せっかくこんな不人気ブログを見てくれているのに!
というわけで、
皆さんの1年の幸せを願いまして、
そして、皆さんの代わりに、私が飲んでおきますね。