目次を作ってみました
出会い
あれはもう、10年以上昔の話なのですが、。
以前、勤めていた会社の先輩から、
という先輩とのやりとりがありまして、私は、先輩と一緒にふく蔵へ初訪問したのでした。
まぁ10年以上前の話です。
先輩がなぜそんなに私に世話を焼いたのかは謎ですが、
今から考えると、放っておくと間違った方向に進み続ける後輩を見捨てられなかったのかもしれませんね。
ただ、今はこうして、お返しとして皆さんにお店を紹介しているので、
これは美談ということで締めたいと思います。
いざ訪店
ふく蔵への初訪店は、夕食を食べに行くということで、夜に伺ったのですが、
そこは進めば進むほど、暗い田舎道に迷い込んでいくようで、少し怖かったです。
もちろん、今ではすっかり道はわかるのですが、当時はどんどん暗い道を進んでいくので、
とシティボーイの私は、先輩を疑っていたのですが、
と言われて、たどり着いたのがこちら、
純粋な酒と食のショップと酒蔵レストラン ふく蔵 さんです。
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木造の大きな焼き板の外観が続きます。
敷地内の駐車場に車を入れると、案内図がありました。
![](https://higaeritabi.com/wp-content/uploads/2020/05/hukukura6-300x225.jpg)
駐車場から少し歩いて、
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1階はふく蔵ショップになっており、
富久錦の純米酒、
選りすぐった食品、
自家製スイーツ、
雑貨や酒器、食器を扱ってらっしゃいます。
2階が酒蔵を改築した、飲食スペースになっています。
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え?夜に訪れたのに、明るいじゃないかって?
実は、ふく蔵の夜の食事は、今はもうやってないんです!
今から考えると、貴重な体験だったのかもしれません。
もうあの料理を食べることができないなんて、、、。
ということはなく、
ディナーはご予約をいただいた時のみ臨時営業しているそうですよ。
ちなみに、そのときに教わった先輩の教えは
だそうです、そして、話はすすみ、
だそうです。
Barber=理容室、床屋、理容師
価値観は人それぞれ、ということで。
実食!
ということで、今はディナーはやっていないので、ランチの紹介です。
私が注文したのがコチラ。
寒鱈のみぞれ餡かけのお膳 1650円(税別)
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和え物や煮物も、あっさりですが、味わい深く素材の味を感じます。
ただ、私にかかると、
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ぺろりんちょ。
美味しくいただきました。
他のメニューもご紹介
やはり、ふく蔵のランチメニューの代表格はコレでしょう!
そう。
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ふく蔵がお伝えしたい気持ちは、このふく蔵弁当に精いっぱい詰めこんでいます。
香りを楽しむものは風味豊かに、
歯ごたえが大切なものはサッと火を通して。
苦みが持ち味のものは心地良いバランスに。
この土地で感じるありのままの旬な味わいと、
楽しい時間をお楽しみください。
とのことです。
他のメニューも紹介2
その他のメニューもあったので、写真だけ紹介しますね。
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![](https://higaeritabi.com/wp-content/uploads/2020/06/menu4-300x225.jpg)
酒蔵なので、日本酒のメニューもありました。
お酒とあいそうな料理でもあると思います
ふく蔵の思い
メニューを紹介したついでに、ふく蔵の思いもありましたので、記しますね
![](https://higaeritabi.com/wp-content/uploads/2020/06/menu7-300x225.jpg)
純粋な食が人生を豊かにする。
「食は純粋であるべき」 これがふく蔵の考えです。
しかし、今の世の中では「食べる」ことにおいて
「純粋」であることよりも「利便性」や「手軽さ」が
重要視されていることがあります。
「食べる」ことは身体や心をつくること、
人間が生きていくうえで最も重要なことの一つです。
ふく蔵の料理の基本は、地野菜と「純粋」でおいしい食材を、
その素材の持ち味を活かすシンプルな調理方法で素材本来のおいしさを
味わっていただくことです。
豪華でも派手でもありませんが、すべて手作りで心のこもった「純粋」なお料理をご賞味ください。
身体が求めるものを食べる幸せなひととき。
こころの贅沢は、なによりも人生を豊かにすると考えています。
これを見て、ありがたいと思うと同時に
ちょっと生活を改めようと思いました。
酒まんじゅう
さて、ふく蔵といえば、ふく蔵弁当も有名ですが、
酒まんじゅうもおすすめです。
![](https://higaeritabi.com/wp-content/uploads/2020/06/sakemanzyu3-300x225.jpg)
1箱 5ヶ入 600円+税です。
実食2
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![](https://higaeritabi.com/wp-content/uploads/2020/06/sakemanzyu7-300x225.jpg)
箱の中を開けると、あったかい一口サイズのまんじゅうがラップにくるまれています。
そもそも、酒まんじゅうってなに?
日本酒を発酵させる酵母菌の力で生地を膨らませたものですね。
材料は、米、米麹、小麦粉、餡、自然海塩、砂糖、太白胡麻油のみ。
酵母菌の代謝により皮をふくらませる本式で毎日手作りしています。
餡はもちろんですが、それ以上に皮の風味を味わっていただきたい
ふく蔵を代表する自家製スイーツです。
特に蒸したての、あったかい状態で食べると、思わず頬がほころぶおいしさです。
パンフレットが入っていました。
![](https://higaeritabi.com/wp-content/uploads/2020/06/sakemanzyu2-225x300.jpg)
芳しい自然な発酵香ともっちりとした生地をお楽しみください、
とのことです。
※厳選した材料だけでつくっているので、賞味期限は当日中だそうです。
ふく蔵は、純米蔵 富久錦の直営店です
つまりですね、ふく蔵は兵庫県加西市にある、純米酒を醸す酒蔵・富久錦が運営する直営店です。
ということはですね、
つまり、なにが言いたいかというと、、、。
日本酒について語らなければなりませんね!
もう少しだけお付き合いくださいませ。
富久錦のコンセプトは3つ
富久錦の日本酒は、ずばりこの3つのコンセプトを知っておけば、概要は理解できると思います。
①純米酒だけを醸す
②生酛造りにも挑戦
③テロワール(ドメーヌ化)
①純米酒だけを醸す
富久錦は、昭和62年(1987年) 全製品純米酒宣言をしています。
と思われる人もいるかもしれませんね。
日本酒とは、本来、米と水だけで作るものですが、
そこに人工的にアルコール(醸造アルコール)を添加するという技術が編み出されます。
これが、良いなのか?悪いことなのか?
と決めるのは少し難しい部分はあります。
良いこととして、醸造アルコールを添加することにより、
酒質が安定したり、香りが良くなりキレの良い味わいになる、と言われています。
また、アルコールを添加することによって量が増えるので、お値段が安くなります。
と思われるかもしれません。
ただ、醸造アルコールの添加というのは、
戦後の米不足の時代に、日本酒に、アルコールの約2倍の醸造アルコールを加えて、
3倍に水増しして造られた歴史があります。
※現在は28%以下に抑えられています。
私の個人的な意見を言わせてもらうと、
と思っています。
ですので、
私は純米酒しか購入しません!
①-2純米酒だけを醸すということは?
すみません、あと少しだけ深掘りします。
純米酒だけを醸すということは、言い変えると、
醸造アルコールを添加しない、ということになります。
と感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
実際に、ほとんどの日本酒を醸す酒蔵は、醸造アルコールを添加してつくる日本酒を取り扱っています。
それだけメリットがある、ということだと思いますし、味のバリエーションも増えます。
ただ、日本酒は、麹がお米のでんぷんを糖に変えて、
その糖を酵母が消費してアルコールが出来るという、
言わば、自然の力を利用して、日本酒は造られます。
つまり、醸造アルコールを添加しなくても、日本酒は造れます。
と感じるのです。
そう、自然の力を借りて、その力を利用し余計なものは入れずに日本酒は醸されるべきなのではないか、と。
では、富久錦の純米酒宣言とは、どういう意味を持つのでしょうか?
それはつまり、
という結論で良いと思います。
それだけ手間暇をかけて、あえて難しい酒造りを行っている、と思ってください。
また、味の面でも、醸造アルコールを添加された日本酒より、
純米酒、つまり米と水だけのお酒のほうが美味しく感じます。
②生酛造りにも挑戦
富久錦の日本酒に、純青 というブランドがあります。
造り手の方々が、自分たちがおいしいと思う最高の日本酒を、
技と感性を磨き、自分たちのやり方で造りたいという想いからできたブランドだそう。
そのため、採算を考えず、挑戦をしながらの酒造りなので、
それを理解してくれる、サポーター(お客様)に出資していただいて行う酒造りだそうです。
具体的には、会費1万円(税別)を払うと、年に3回、720mlの日本酒を2本、届けてくれる制度ですね。
(詳細は変わるかもしれません)
他にも酒粕や、盃、純正会員カードもプレゼントされるとか。
②-2生酛造りにも挑戦
すみません、あと少しだけ書きます。
この純青なのですが、造り手達が美味しいと思う
酒造りを行っていることから、生酛造りにも挑戦されているそうです。
![](https://higaeritabi.com/wp-content/uploads/2020/06/kabe-300x225.jpg)
日本酒の酒瓶のラベルに、
生酛造りとか、山廃酛とか、速醸酛とか、書いてあるのがあります。
これは日本酒を造る過程で、乳酸をだして酒母を造るという工程のことをいいます。
・生酛造り=造るのが重労働
・山廃酛=生酛造りのしんどい工程を一部省略
・速醸酛=生酛造りのしんどい工程を大幅に省略
もう少しだけ書きます。
つまり、酒造りの工程で、酒母をつくるために乳酸が必要なわけだから、
面倒な工程は省いて、直接、乳酸自体をいれてしまえば簡単♩、というのが速醸酛です。
対して、生酛造りは、櫂で蒸し米と麹をすり潰して、
自然の力で乳酸をださせようとする重労働をともなう工程です。
山廃酛とは、醸造技術が進んで、精米しちゃえば、
櫂で蒸し米と麹をすり潰さなくても混ぜちゃえば乳酸がでるよね、
というもので、生酛造りと速醸酛の間くらいの、手間暇でしょうか。
と思ってください。
ではなぜ、そんなしんどい生酛造りを行うのでしょうか?
それは生酛造りは自然の中で生き抜いた菌が活躍しているので、
酸の強い味わいになります。
美味しいを思うお酒を造るために、あえて、しんどい工程に挑戦されているんだと思います。
こだわりでしょうか。
③テロワール(ドメーヌ化)
ワインの世界には、テロワール、ドメーヌという言葉があります。
テロワールとは、生育環境を指しますが、
日本酒に例えると、材料に地元の米、水を使用していることがいえると思います。
ちなみに、ドメーヌとは、自ら葡萄畑を所有し、栽培・醸造・瓶詰まで
行うことを言います。
日本酒に例えると、蔵元自らが、米を栽培し日本酒を醸し、出荷するという形になると思います。
テロワール→地元産(加西市)の原料で酒造りを行う。
ドメーヌ→自社産の原料で酒造りを行う。
簡単に書くと、こんな感じでしょうか。
酒米は加西市産のものに限定し、蔵の井戸から汲み上げた軟水を使用されているそうです。
そして、これは私の個人的な想像ですが、
と勝手に推測しています。
つまり、自社で土地を持って酒米を栽培し、自ら納得のいく酒造りをされるのではないか、と。
もっとも、これが良いことなのかどうかは、私は知りません。
現在の酒造りの流行のような気がします。
ちなみに、地元にこだわらなければ、隣の市(加東市)は有名な酒米、山田錦の産地です。
しかし、地元の素材にこだわる、というコンセプトだと、
有名なブランド、加東市産の酒米・山田錦は、使用しないのかもしれませんね。
テロワール→地元産(加西市)の原料で酒造りを行う。
ドメーヌ→自社産の原料で酒造りを行う。
ですからね。
お店情報です
当日の電話予約は受け付けてもらえなかったと記憶しています。
ただ、予約していなくても他のお客様が少なければ
受け付けてもらえるかも、といった感じですね。
店名 | ふく蔵(富久錦) |
---|---|
住所 | 兵庫県加西市三口町1048 |
電話番号 | 0790-48-2005 |
定休日 | 年中無休(正月を除く) |
駐車場 | 有。50台くらい |
地図です
おまけ
ふく蔵の利用は、どういうときが良いのかな?と考えてみます。
デート?接待?宴会?孤独なグルメ?
高級和食店というような、そこまで肩肘張った感じではないのですが、
気軽なランチ、というには、料理の質が高いように感じます。
周りを見渡すと、家族との食事会、夫婦のお出かけ、カップルデート、奥様方のランチ会といった風情ですね。
このお店を知っておくと、仲間内や恋人の株が上がるかも?
そんなお店のような気がします。
あ、わたしは、ふく蔵には、ランチに行くのではなく、もっぱら
ほら、このお店は2階はレストランですが、1階は富久錦が醸す日本酒を販売していますから。
年々、酒質が向上しているように感じますので、おすすめですよ。
もしまだ飲まれたことがない方は
![](https://higaeritabi.com/wp-content/uploads/2020/06/fu-300x225.jpg)
まずは口当たりの良いFu(富久錦で1番売れているそう)から入っていただいて、
純米酒、純米吟醸、純米大吟醸と飲んでいただければ、なんだかお友達になれそうな気がします。
個人的には、生、と表示されてあるものがおすすめです。
あ、しまった!
※お酒は二十歳になってから。
反省中です。
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