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仏舎利塔(in 名古山霊苑) 山上に立つ神秘のスポット 兵庫県姫路市

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実際に訪れて、
兵庫県姫路市の世界遺産は姫路城ではなく、この仏舎利塔ではないだろうか、
思わずそう呟きたくなる見事な施設でした。

ヤサイ
ヤサイ
ありがたやありがたや

自然と手を合わせて再訪を誓いました。

終。

じゃなくて、今から始まります。

はじめに

今回の記事は仏教やお釈迦様について、深く取り上げるのではなく、
建物がどんなところなのか、について紹介していきたいと考えております。

ヤサイ
ヤサイ
仏教やお釈迦様について丁寧に書くと、とっても長くなるので、何卒、ご了承くださいませ

とはいえ、全く触れないというのは不可能なので、
出来るだけ、あっさりと説明してきたいと思います。

では、さらっとまいりましょう!

※何事も中道(バランス)が大事ですね。

(中道‥‥極端にかたよらないようにという、お釈迦様の教え)

仏舎利とは?

仏舎利とは、お釈迦様の遺骨です。

詳しくは画像をみてくださいね。

サンスクリット語で遺骨を意味する、シャリーが仏舎利の語源になっているそうです。

名古山霊苑とは?

名古山とは、姫路市の霊苑墓地です。
つまり、お墓です。

詳しくは画像をみてくださいね。

一言でいうと、山にある墓地です。
標高42.3㍍の小さな山で、姫路市の代表的な霊苑墓地で、
名古山霊苑と呼ばれています。

出会い

私は、今も昔も近道が好きで、
多少、通りにくい道でも、それが近道なら、その道を選びます。

ヤサイ
ヤサイ
近道を知ってる!というだけで通りたくなるんです!

そんな私は兵庫県姫路市をドライブしているときに、
お得意の近道で名古山霊苑を通って、道のショートカットを繰り返しておりました。
そのとき、いつも

名古山霊苑 仏舎利塔

という看板を目にしていたのです。

正直に言って、その看板を見るたびに、

ヤサイ
ヤサイ
兵庫県の姫路市に仏舎利があるわけないやん!

と、少し苦笑いしながら、通り過ぎておりました。
仏舎利とは、お釈迦様のご遺骨、
いわば、仏教界の至宝です。
それが、兵庫県姫路市にあるとは、とても思えなかったのです。
そんなあるとき、天啓の如く、

ヤサイ
ヤサイ
はたして、こんな公的な看板に、ありもしないものを記すだろうか?

という疑問が頭をよぎりました。
一度、気になると、気になって気になって、

ヤサイ
ヤサイ
考えるより、実際に行って確かめよう!

と、名古山霊苑の仏舎利塔を訪れたのでございます。

※この経緯は大袈裟なものではなく、兵庫県民の私ですが、仏舎利塔の存在は本当に知りませんでした。

いざ仏舎利塔へ行かん!

まず、名古山霊苑の頂上付近にある、管理事務所に駐車します。
すると、そこから、オリエンタルな異国情緒溢れる建物と噴水が目に入ってきました。

ヤサイ
ヤサイ
え、なんなのここは?

と見慣れない建物に、少したじろぎます。

金色の魚を中心とした噴水に、像の鼻から流れる水。

ヤサイ
ヤサイ
まるで、極楽にある蓮池を表現しているような雰囲気を感じます

そういえば、入り口の看板に東洋的異国情緒あふれる公園墓地と記してありましたね。

外観周囲・石仏塔

建物の周囲を少し歩いてみます。
お墓に囲まれた山の頂上は、季節の花である紫陽花が美しく咲いておりました。

歩いていると、なにやら仏像が座した塔があります。

ヤサイ
ヤサイ
メインの施設ではないけど、なにがあるのかな?

中へ入ってみましょう!

インド渡来の石仏、初転法輪を現わした建物のようです。
お釈迦様が悟りを開いて、初めて説法をされている様子を現わしているそうです。

ヤサイ
ヤサイ
少し付け加えると、悟りを開いたお釈迦様は5人の僧に初めて説法をします。そして、その5人がお釈迦様の教えに感銘を受けて、弟子となります

これが仏教教団の始まりです。

これがわかると、この石仏塔がとても意味のある塔であることがわかりますね。


塔を間近で

石仏塔を後にし、メインの塔である仏舎利塔へ、と行く前に。
仏舎利塔の上に行く階段がありましたので、登ってみます。

塔の頂上の周囲を歩くことができました。
名古山の頂上に立っている、と思うと、悪い気分ではありません。
しばらく、この頂上からの景色を眺めようとしていると、

突然、強烈な豪雨に襲われました!

ヤサイ
ヤサイ
ホント、自分の雨男ぶりがイヤになります

とにかく、雨が強すぎて、塔の上を散策している状況ではなくなってきました。
まるで、お釈迦様が

お釈迦様
お釈迦様
早く塔の中へ入ってきなさい

と導かれているかのような豪雨です。
傘は持っていたのですが、豪雨で服もズボンも、びしょ濡れです。
急いで、仏舎利塔の屋根の下へ入ります。
運良く、タオル地のハンカチを持っていたのが救いでした。

仏舎利塔の中へ入る

まず受付で、

縦覧料金210円をお支払いします。
縦覧‥‥‥自由に見ること。思うままに閲覧すること。しょうらん。

ヤサイ
ヤサイ
そんなに高い施設じゃなかった、ラッキー

と、るんるん気分で仏舎利塔内へ入ります。

仏舎利

入場してすぐ、この光景が目に飛び込んできます。

ヤサイ
ヤサイ
え、なんだここは、。す、すごい!

正面には、黄金に照らされた六角の御厨子(みずし)が安置され、
(御厨子(みずし)‥‥仏像・舎利・経巻を安置する仏具)
よく見ると、その中央には、

黄金の鎧を身にまとった十二神将が仏舎利をお守りしています。
(十二神将‥‥仏教の守護神、薬師如来の眷属、または分身ともいわれる)

ヤサイ
ヤサイ
ま、まさか、ここにある仏舎利というのは、本物のお釈迦様のご遺骨、、なの?、、、でしょうか、。?

金色に輝く荘厳な雰囲気に包まれたこの仏舎利塔内の正面を少し見上げると、
文殊菩薩と普賢菩薩を脇に配した釈迦如来が静かにこちらを見つめています。

六角の御厨子の下に説明書きがありました。

1898年、ネパール王国にある古墳から仏舎利のひとつが発見された。
この発見された仏舎利の一部を1954年、人類永遠の平安を祈念して
インドの故ネール首相から贈られ、この六角の厨子に安置してある。

とあります。

ヤサイ
ヤサイ
ま、まさか本当にインドからお釈迦様の御遺骨が贈られていたんなんて、心底、恐れ入りました!

周囲を見渡すと、この仏舎利塔内はとても豪華絢爛で、荘厳で華麗を極めています。
なんてたって、お釈迦様の御遺骨が安置してあるのですから、不敬があるわけにはいかないのは当然のことでしょう。

改めて周囲を見渡します。

ヤサイ
ヤサイ
だ、だれもいないんですけど、、。

とても、とても、ありがたいことに、
この荘厳かつ華麗な仏舎利塔を、図らずも貸し切りで見学させていただけました。

誰もいない、そして、見応えのある施設、

と、なると、、。

、。

ヤサイ
ヤサイ
シャッターチャーンスっ!

さぁまだまだ見所はいっぱいですよぉ!

天井

この仏舎利塔、下から上まで全て装飾がほどこされています。
塔の頂上はドームになっているのですが、この内側は、

つまり天井は、蓮の花びらを中心として、2羽の鳳凰がダイナミックに舞い、
その下に雲に乗った雲中観音が地上を見守っています。
さらにその下は、

お釈迦様の坐像を中心として、お釈迦様の十大弟子が様々な姿で並びます。

ヤサイ
ヤサイ
ついでに私も脳内でポーズをきめておきます

心は十大弟子ならぬ、十一大弟子であります。

モザイク壁画

さて、視線をさらに下に落として、十大弟子の立像の下に目をやると、
お釈迦様が誕生して、

そして、お亡くなりになる(入滅する)までの、


お釈迦様の一代記を描いた、
約150万個のプラスチックスをはり詰めたモザイク仕上げによる
大きな壁画が10作品、展示されています。

ヤサイ
ヤサイ
画像では伝わらないかもしれないのですが、壁画に近づけば近づくほどその壁画の大きさに圧倒され、お釈迦様の人生が記憶に残っていきます

特に私は

この悟りを開かれた壁画が印象に残りました。

お釈迦様の半生と仏教と。

せっかく、お釈迦様の一代記が描かれた壁画があるので、
お釈迦様の半生と仏教について、
少しだけ触れたいと思います。

ヤサイ
ヤサイ
ちなみに、仏教とは、仏の教え、つまり、仏とはお釈迦様のことで、お釈迦様が悟りを開かれて真理に至った、その教えをいいます

では、その真理とはなんでしょうか?

お釈迦様の半生

お釈迦様は、シャカ国の王子として誕生し、何不自由なく成長します。
そして、妻を迎え、子供が誕生します。
そんなある日、人間の避けることのできない苦しみ、

生・老・病・死

に気づいてしまいます。
そして、

お釈迦様
お釈迦様
この生・老・病・死の苦しみを解決したい!

と決意して、国、妻、子を捨て、出家します。

そして、修行の旅にでます。
まず、精神を鍛えるため、
瞑想修行を行い、驚異的な才能で、これを極めていきます。
しかし、生・老・病・死を解決する真理には至りませんでした。

続いて、肉体を鍛えるため、
過激な苦行修行を行います。
しかし、死ぬ一歩手前まで鍛えても、
生・老・病・死を解決する真理には至りませんでした。

そこで気づきます。

お釈迦様
お釈迦様
このまま苦行を行っても、真理の道には至らないのでないか?

と。

そこで疲労感を感じ、菩提樹の下で一休みします。
そして、自然な感じで、ゆっくりと体を休めるように瞑想を行いました。
すると、

お釈迦様
お釈迦様
あ、なにかわかりかけてきた気がする!

そして、このまま7日間、瞑想を行い、悟りの境地に至ります。

とても簡単にいうと、これがお釈迦様が悟りを開くまでの半生となります。

悟りとはなんなのか?

悟りとは、生・老・病・死を解決する真理に
至ったことだと考えられますが、

ヤサイ
ヤサイ
はたして、お釈迦様はどのような真理に至ったのでしょうか?

それは、とても難しく、
人々が簡単に理解できるとは思えないものでした。
しかし、

お釈迦様
お釈迦様
私の悟った真理は難しいが、これを説くことは人々を救うことになるのではないか

という思いになります。
このお釈迦様の教えが仏教になります。

このお釈迦様の悟った真理は、多くの解釈があり、
どういうものかは、正確には伝えられないので、
個人個人の解釈におまかせしたいと思います。

ただ、私なりに頑張って理解しようとしてみると、

ヤサイ
ヤサイ
全ての事象は、複雑に絡まっているが、それを知って、囚われないこと、。

と解釈しました。

いや、解釈がシンプルすぎますね。

ヤサイ
ヤサイ
生きていく中で、どうしようもない苦しみはあるけど、それに逆らうのではなくて、受け入れていこう。ただ、克服できるようなことがあるなら、無理のない適切な努力で、立ち向かっていこう

というのは、どうでしょうか。

うーん、難しい!

ヤサイ
ヤサイ
簡単に悟りを理解できるなら、お釈迦様もこんなに苦労はしないですよね

 

話を戻して、仏舎利塔の壁画ですが、

この壁画は、菩提樹の下、お釈迦様が悟りを開かれた姿を描いたものですが、

先ほども記したように、

ヤサイ
ヤサイ
この悟りは、苦しみの苦行の中で生まれたものではなく、無理のない自然な形の中で生まれたものなのです

もちろん、真理を得ようと努力を積んだのですが、
苦しみの果てに生まれたものではない、
というところが、魅力的に感じるんです。

ヤサイ
ヤサイ
苦労を重ねた先に得る境地は、優しさのような気がしています


各宗派開祖座像

壁画の下、この塔内の一番下段には、
日本に始めて仏教を広められた聖徳太子の座像が正面に配置されております。

ヤサイ
ヤサイ
肖像画とはまた違った、凜々しいお姿ですね

そして仏舎利を守るように、
塔の壁にぐるっと、
日本仏教のカリスマともいえる、
弘法大師、
親鸞聖人、
達磨大師、
日蓮上人、
法然上人、
伝教大師、
と各宗派開祖の座像が配置されております。
そして、出入口の左右には

ヤサイ
ヤサイ
人々を悟りに導く、日光菩薩に
ヤサイ
ヤサイ
人々に生死の煩悩を離れさせる、月光菩薩の
ヤサイ
ヤサイ
美しい合掌の立像が安置されています

また、各宗派の開祖にまつわる有名な物語の色彩画も掲げられてあります。
とても見所のある作品ばかりなので、興味のある方は、ぜひ実物を見ることをおすすめします。
写真では伝わらないかもしれませんが、
穏やかでありながら、迫力の伝わる作品が多かったです。
最後に、

ヤサイ
ヤサイ
煩悩の内敵を倒すという、仏教のシンボルマーク、輪宝です

ダイナミックに設置されております。

ヤサイ
ヤサイ
なにやら、私(煩悩人間)が倒されてしまいそうな迫力がありました

仏舎利塔とは

姫路市名古山霊苑仏舎利塔とは、
荘厳な心をこめて仏教の世界を立体的にあらわした
他に類例のない大曼荼羅の殿堂になっておりました。

ただ、私は、荘厳にして華麗を極めたこの塔は、
お釈迦様の偉業と教えを称えるだけが目的ではないと思うのです。
なぜなら、ここは霊苑墓地の中心でもあります。

ヤサイ
ヤサイ
お釈迦様の御遺骨とともに、ここに眠る方々を想う場所でもあるように感じました

自然と手を合わせて、この塔を後にしました。

スポット情報

施設名 仏舎利塔(名古山霊苑)
住所 兵庫県姫路市名古山町14-1
縦覧料 大人(13歳以上)210円
子供(5歳以上13歳未満100円
縦覧期間、及び時間 8時40分~16時30分(定休)12/29~12/31
駐車場 駐車場30台 無料

地図です

おまけ

仏舎利塔から外にでて、

ヤサイ
ヤサイ
いやぁ、良い施設だったなぁ

ガンダーラガンダーラ♩と口ずさみながら、
気分は、お釈迦様の教えである経典を取りに行く、孫悟空の気分になっていました。
ふと、振り返って、
自分自身の年齢と、ふくよかになってしましまった自分の体型を考えます。

ヤサイ
ヤサイ
孫悟空というより、年齢を重ねて猪八戒になってしまったような気がする

ただ毎日、ソファに寝転がってお菓子を食べながらテレビを見ているだけなのに、体重の増加が止まりません!

うーむ、これがお釈迦様が悩んだ、仏教でいうところの、避けることのできない苦しみなのでしょうか。

今後は規則正しい生活を心がけようと思いました。


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