私は1年ほど前から、中田敦彦のYouTube大学、という
YouTubeチャンネルを視聴するのを楽しみにしています。
お笑い芸人として活躍しているオリエンタルラジオ・中田敦彦さんが、
学ぶって楽しい、をコンセプトに、
「教育系YouTuber」として、書籍を中心とした学べる動画を配信する、人気チャンネルです。
その帯を見ると、あ、この動画見た!と思って、ついついその本を購入したくなってしまいます。
学生時代、NHK FM 「青春アドベンチャー」をよく聞いていたことを思い出します。
目次を作ってみました
お金の授業総まとめ
先日、その人気YouTuber・中田敦彦さんが、「お金の授業総まとめ」という動画を配信されました。
多くの投資本を熟読し考えた結果、投資の方法について、ひとつの結論を導かれました。
もったいぶってもあれなので、結論だけいうと、、。
とういうものでした。
私は投資が好きで、10年以上、実際に投資を行い、
自分なりに勉強もしてきました。
それを踏まえて、その動画を見た私の感想は
と納得する部分と、
と疑問を抱く部分と、
YESともNOとも決められない、
なんとも曖昧な感想を抱きました。
なぜかというと、それはやはり、
未来はどうなるかは誰にもわからない!
という想いがあるから、違和感を感じたのだと思います。
中田さんは、10冊以上、投資本を読んで、考えて考えて、
SBI・バンガードS&P500インデックスファンドを一括購入し、また働いて追加投資していく、という結論をだしました。
根拠として、米国株という資本主義の最先端で成熟した市場に魅力を感じていること、
配当金を再投資することで、長期的に複利の力がとても有利に働くこと、
債券や預金はリターンが少なすぎる、ということなどを説明していました。
そして、最終的に
という結論で、中田さんは自分で考え、投資スタイル確立してそれを動画配信されました。
動画自体の評価は、投資に対して真摯に向き合いつつ、わかりやすく面白くて有益でした。
ただ結論として紹介した投資法、
SBI・バンガードS&P500インデックスファンドだけに投資していく、
というスタイルは、
未来はどうなるかは誰にもわからない!
という視点に立てば、リスクが大きいのではないか、と感じました。
中田さんの投資法が向いている人
個人的な意見は、SBI・バンガードS&P500インデックスファンドだけに投資していくというのは、投資信託の王道スタイルではないと思います。
ただ、間違っているとは、言い切れない面もあります。
①できるだけ、たくさんの利益をだしたい。
②大きな利益を目指す以上、もし結果がマイナスになっても許容できる。
③投資は、シンプルでわかりやすいのが好き。
という人は、この投資法が向いているように思います。
と私は感じてしまいます。
特に、SBI・バンガードS&P500インデックスファンドにだけ
投資するというのは、もったいないなぁと思うんですよねぇ。
そもそも投資信託ってなに?
文字から考えると、投資を信託する、お金を信じて託す、ものですね。
イメージとしては、
という感じでしょうか。
あと、つけ加えると、
というスタイルですね。
投資信託の投資先とリスク
では、投資信託には、どんな種類(投資先)があって、どれくらいのリスクがあるのでしょうか?
サクッと説明しますね。
①日本株式‥リスク4
②先進国株式(主にアメリカ)‥リスク4
③新興国株式(中国が多め)‥‥リスク5
④日本債券‥リスク2
⑤先進国債券‥リスク3
⑥新興国債券‥リスク4
⑦J-REIT(日本不動産)‥リスク4
⑧先進国REIT(先進国不動産)‥リスク4
⑨新興国REIT(新興国不動産)‥リスク5
⑩バランスファンド(上記9投資先をコンセプトによって混ぜる)‥リスク3かな?(ファンドによります)
以上、10投資先です。
ただ、新興国REITは市場が小さいので、投資対象として外して良いと考えます。
ただ、先進国株式が投資先の本命というのは、私も同感です。
投資信託の王道の買い方とは?
投資信託とは、上記10個の投資先が、どれが上がるか?を予想し、ファンドを購入し、値動きの後、売却し儲けを得る、というものだと思っています。
なぜなら、投資先の本命であり、利益のでる可能性が高いと予想できるからです。
ただ、何度も書きますが、
未来はどうなるかは誰にもわからない!
であるならば、アメリカにのみ、投資するというのは、ちょっと危険ですよね。
それに、上記に記しましたが、先進国株式のリスクは4です。
利益がでるかもしれませんが、損失のほうが大きくなるかもしれません。
だったら、どうするか?
そうすることにより、投資のリスクが下がり、値動きがマイルドになります。
ただし、アメリカの株が今後も上昇を続けるだろう、と確信が持てるのであれば、債券を混ぜるのは無駄ですし、SBI・バンガードS&P500インデックスファンドの1点買いが正解ということになります。
悩ませることを書きましたが、一体どんな投資が正解なのでしょうか?
答えはありませんが、日本一失敗してはいけない人達が
どんな投資をしているのかだけ、参考にしてみましょう。
GPIFの運用
GPIFとは年金積立金管理運用独立行政法人の略称です。
長期的な観点から、年金財政上必要な利回りを、最低限のリスクで確保することを目標としています。
この組織が運用でマイナスをだすと、某メディアがとても怒ります。
そのGPIFのHPの、投資原則、分散投資のページには
○ 「一つの籠に卵を盛るな」ということわざがありますが、年金積立金の運用に限らず、一般に、大切な資金を安全かつ効率的に運用するためには、特性の異なる複数の資産に分散して投資を行うことが適切であり、効果的であることが国内外の経験則や投資理論から明らかにされています。
○ 債券や株式のように、収益率の動きが異なる複数の資産に適切に分散して投資を行うことにより、長期的には、同じ収益率を見込む場合でも、収益率の変動幅をより小さくすることができるということです。
○ GPIFは、この分散投資を基本とします。
とあります。
つまり、日本で一番投資に失敗をしてはいけない人達は、
GPIFの基本ポートフォリオ(投資先)
では、上記を踏まえて、GPIFの基本ポートフォリオ(投資先)はどうようになっているのでしょうか?
年金財政上必要な利回りを満たしつつ、最もリスクの小さいポートフォリオを選定した結果、下記のような資産配分を基本としているとのことです。
日本株式‥25%
外国株式‥25%
日本債券‥25%
外国債券‥25%
この外国株式と外国債券は、大半が先進国で、少し新興国が混ざっているようです。
ただ、実際にこのポートフォリオのバランスファンドがあれば、日本に対しての比率が高すぎて、人気はでなさそうですね。
投資対象の本命は、先進国の株式(現在はアメリカが主)、というのが多くの人の共通の考えではないでしょうか。
ここの投資法も、これだ!と納得するような投資法ではないように感じるのですが、
分散投資が大事だということは伝わってきました。
個人的に大事にしていることと、中田さんとの一致点
ちょっと論点がずれてしまったので、話を戻します。
中田さんの結論である、SBI・バンガードS&P500インデックスファンド、という米国株の投資信託を、給料3ヶ月分以上のお金で購入し、そこからまた定期的のこのファンドを購入していく、という投資法と、
私が個人的に大事にしている投資法の5項目を比べて、考察してみたいと思います。
なにやら偉そうですが、考察なのでご容赦ください。
①長期であること
これは完全に一致ですね。
配当金による複利と、インフレを考えると
完全一致なので、20点とします。
②ネットで購入すること
中田さんは窓口購入に否定的ですが、
私は店頭窓口で購入することを、完全には否定しません、
慣れない人は不安があるでしょうから、それを窓口でアドバイスしてくれるのは心強いと思います。
ただ、窓口で購入すると、やはり手間賃がかかりますから、その分、運用益が減ってしまいます。
ですから、勉強して経験を積んで、ネットで購入して欲しいという想いを込めて、
完全一致の20点とします。
③インデックス投資を核とすること
私は、アクティブファンドを否定しません。
むしろ、アクティブファンドのほうが好きです。
ただ、最近のインデックスファンドのブームのせいか、
その信託報酬の少なさは驚異的です。
加えて、インデックスファンドのラインナップも良いものが、どんどん増えてきています。
やはり、投資信託の主軸はインデックスファンドでしょう、
中田さんも
と評価されています。
ただ、アクティブファンドも捨てがたい、
(良いアクティブファンドはインデックスファンドより魅力的)
という想いもあるので、
ほぼ一致の15点とします。
④積み立てて購入していくこと
ここは意見の分かれるところですね。
私はどんなに良いファンドも、それを見極めるために、毎月1万円ずつ投資していくスタイルです。
中田さんは、どちらでも良い、ただ、配当金を多く得るためには、余剰資金で最初に多くの金額を投資する、
そしてそこから積み立てていく、というスタイルですから、
半分一致の10点とします。
⑤分散投資であること
これは不一致ですね。
中田さんは、SBI・バンガードS&P500インデックスファンドのアメリカ株の1点投資。
それに、投資信託は、色んな投資先に投資してリターンは少なくなるかもしれないけど、マイナスも少なくしていく、という考え方ですね。
ただ、投資対象の本命が、先進国株式(主にアメリカ)というのは、同じです。
アメリカ株だけでいくのか、それ以外にも投資するのか。
本命の投資対象は、一緒であるので、一致度は5点とします。
※合計
以上を踏まえて、
中田さんと私の投資の考え方の一致度は、
かなり似ていると思っていたのですが、そこまでではなかったですね。
中田さんの動画を見ていて、1番思ったのは、
それだけ投資の本って、たくさんあるんですよねぇ。
どちらかといえば、GPIFに考え方は近いですね。
だったら、どんな投資をするのか?
すばりおすすめは、
三菱UFJ国際投信株式会社が運用する投資信託で、主にネット証券会社で購入できる、
10年以上、投資信託で投資している私から見れば、このシリーズのコストは、すごく安いです!
しかも、継続して業界最低水準の運用コストを目指しているんです!
その一環として、HPを見ると、
公正な比較の対象となる他社類似ファンドに係る信託報酬率が当社ファンドを下回る場合、
ファンドの継続性に配慮した範囲で信託報酬率を引き下げることを基本とします。
※ただし、信託報酬率が業界最低水準となることを、保証等するものではありませんのでご留意ください。
初めて聞いたときは、びっくりしすぎて、何度も確認しました。
それくらいすごいです。
eMAXIS の投資信託というのは、いわばインデックスファンドのハシリで、これだけでも立派なブランドであるにもかかわらず、
人気のでないわけはありません!
投資信託は、人気がなくなれば、運用資金を集められなくなり、その投資信託は償還されてなくなります。
しかし、私にはeMAXIS Slimが償還されることは全く想像できません。
eMAXIS Slim ラインナップ
2020年8月現在、eMAXIS Slim ラインナップは13ファンド、全てインデックスファンドです。
①eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)信託報酬0.154%
②eMAXIS Slim 国内株式(日経平均) 信託報酬0.154%
③eMAXIS Slim 先進国株式インデックス 信託報酬0.1023%
④eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)信託報酬0.0968%
⑤eMAXIS Slim 新興国株式インデックス 信託報酬0.2079%
⑥eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)信託報酬0.1144%
⑦eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)信託報酬0.1144%
⑧eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)信託報酬0.1144%
⑨eMAXIS Slim 国内債券インデックス 信託報酬0.132%
⑩eMAXIS Slim 先進国債券インデックス 信託報酬0.154%
⑪eMAXIS Slim 国内リートインデックス 信託報酬0.187%
⑫eMAXIS Slim 先進国リートインデックス 信託報酬0.22%
⑬eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) 信託報酬0.154%
以上、13ファンド、
どれも信託報酬が安いですね
どのファンドに投資すれば良いのか?
では、13ファンドあるeMAXIS Slimシリーズで、どのファンドに投資すれば良いのでしょうか?
答えは、
、、
、、
、
、
何度も言いますが、
未来はどうなるかは誰にもわからないんです!
ということは、どのファンドが儲かるかは、予想することはできても、正しい答えはわからないんです。
もし私が積立投資をするなら
投資に大切なのは、アセットアロケーション(資産配分)と言われています。
正直に言うと、13ファンドあるなら、13ファンドにそれぞれ毎月1万円ずつ、投資すれば良いのでは?
と思うのですが、
いくら投資のためとはいえ、毎月13万円投資するというのは、経済的には、キツイですね。
そこで、最近ではすっかり聞かなくなりましたが、
1年間で120万円までの投資枠で、そこで得た利益に対して非課税となる
NISAという制度があります。
もし私が投資をするなら②
私が考えるアセットアロケーション(資産配分)は、
そして、主な投資対象(1番多い投資先は)先進国の株式ファンドです。
それを加味して、投資先を組むのであれば、下の10ファンドに、毎月それぞれ1万円ずつ投資していくのが良いかな、と思いました。
①eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)信託報酬0.154%
②eMAXIS Slim 国内株式(日経平均) 信託報酬0.154%
③eMAXIS Slim 先進国株式インデックス 信託報酬0.1023%
④eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)信託報酬0.0968%
⑤eMAXIS Slim 新興国株式インデックス 信託報酬0.2079%
⑥eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)信託報酬0.1144%
⑦eMAXIS Slim 国内債券インデックス 信託報酬0.132%
⑧eMAXIS Slim 先進国債券インデックス 信託報酬0.154%
⑨eMAXIS Slim 国内リートインデックス 信託報酬0.187%
⑩eMAXIS Slim 先進国リートインデックス 信託報酬0.22%
いかがでしょうか?
まとめ
中田さん、GPIF、私、と投資のやり方を見て、もし投資未経験の方でしたら、なにか見えてくるものがあるのではないでしょうか?
投資の模範解答はわかりません。
ただ、あなたがどれだけリスクをとれるのか?
株だけに投資するのか?
債券を混ぜるのか?
いろいろやってみるのか?
考え方、資産状況、リスク許容度は、個人個人違うと思います。
ただ、投資するリスク、投資しないリスクを考えたとき、
おまけ
ひとつ経験談を語ります。
10年前の私は、
というスタイルだったんです。
その中で、積立投資だけは守って、コツコツ積立で投資をしていたんですね。
するとですね、少しずつですが、投資額が増えていくわけなんです。
そしてだんだん年齢を重ねるとともに、心境の変化が生まれてくるわけです。
貯金も全くないですし、。
そこで、10%、日本債券に投資するとですね、心が10%軽くなっていくんですね。
結果どうなったかというと、
リスクを取り過ぎると、こんな人間が生まれるのかもしれませんね。
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