このブログは、兵庫県の神社を紹介するブログですが、
そのために、どうしても
という思いを秘めておりました。
先日は、
伊勢神宮に参拝することは出来たのですが、
それだけではわからない、神社の成り立ちを感じていたんです。
そのため、先日、とうとう、
島根県出雲市へ、。
マジです。
目次を作ってみました
はじめに
この記事では、皆様に伝えたいことがたくさんあるのですが、
それをすると、どうしても長くなってしまうので、
いつも記事が長くなってしまうのが、僕の悪い癖、。
古事記と、私の参拝を絡めながら、簡単に、省略して、お伝えしていきますね。
ではでは、はじまります!
須佐之男命(スサノオノミコト)編
高天原(天界)を追われた、須佐之男命(スサノオノミコト)は、
出雲の国(島根県)に降りてきました。
そのとき、八つの頭、八つの尾を持つ大蛇、ヤマタノオロチに、
美しいお姫様、クシナダヒメがさらわれる定めになっておりました。
それを聞いたスサノオは、
クシナダヒメとの結婚を条件に、
ヤマタノオロチを退治しました。
そして、出雲の縁結びの神様として、仲睦まじく暮しましたとさ。
終。
※画像は、宿泊した玉造温泉の川沿いに設置されていたオブジェです。
大国主命(オオクニヌシノミコト)編
さて、時は流れまして、スサノオの六世の孫、
6代目の子孫に、大穴牟遅神(オオアナムチノカミ)という青年がおりました。
そんな彼が、後に大国主命(オオクニヌシノミコト)と成ります。
大国主命、つまり、偉大な国を治める王という意味が込められた名前ですね。
そして、
そして、大国主命(オオクニヌシノミコト)は、波瀾万丈で、多くの困難を乗り越えたことから、
多くの名前を持ちます。
きっと皆様のご近所の神社に、大国主命が別の名前で祭られているはずですよ。
ただ、混乱するので、この記事では、名前はオオクニヌシで統一したいと思います。
八十神(やそがみ)
さて、話を戻しまして、そんなオオクニヌシには、多くの兄弟の神様がおりました。
それを多くの神という意味で、八十神(やそがみ)と言います。
スサノオの時代から、多くの神様がいるくらい、出雲の地は発展していたのでしょうね。
そんな八十神達ですが、因幡国(鳥取県)に用事があって出かけておりました。
その八十神達に対して、オオクニヌシは若かったので、従者(荷物持ち)として同行しておりました。
つまり、立場的には、
この像(オオクニヌシ)を見て感じるのは、凜々しい若者というより、普通の見た目のように見えますね。
ここから、オオクニヌシの波瀾万丈の人生が始まります。
八上比売(ヤガミヒメ)
八十神達が、因幡国(鳥取県)に行く目的、それは、
八上比売(ヤガミヒメ)という、高貴で美しいと評判のお姫様、に求婚するためでした。
そのために、出雲の国(島根県)から、因幡国(鳥取県)に旅立ち、
オオクニヌシが、それに同行していたというわけですね。
八十神達とオオクニニシは、大勢で八上比売(ヤガミヒメ)に求婚に向かいます。
因幡の白兎
八十神達が求婚に向かって、因幡の国へ行く途中の岬で、
毛をむしられて、赤い肌が剥き出しになった、兎に出会いました。
探してみたら、楽しいですよ。
話を戻しまして、
そんな重傷を負ったウサギを見つけた八十神達は、
とアドバイスします。
当然、大怪我を負っているわけですから、
そんなことをしたら、さらに症状は悪化します。
と泣き伏しているところに、オオクニヌシが通りかかります。
事情を尋ねると、
とウサギは語りはじめます。
ウサギは隠岐の島の出身で、
因幡の国に渡ろうと思ったが、その手段がありませんでした。
そこで、一計を案じ、
サメに、
と提案します。
そして、隠岐の島から、岬まで、サメを海に並べることができました。
ウサギは、そのサメの上を、頭数を数えながら走り、海を渡ることに成功しました。
しかし、その渡り終えようとしたその瞬間、
ウサギがサメに、。
と言ってしまいます。
すると、怒ったサメが、ウサギを捕らえ、その皮を剥いでしまいました。
そして、その治療法を、八十神達に騙され、症状を悪化させたところに、
オオクニヌシと出会ったというわけです。
ウサギを憐れに思ったオオクニヌシは、正しい治療法を教えます。
この治療法が適切であったことから、
正しい治療を行ったウサギは、みるみる体が回復しました。
それに感謝したウサギは、オオクニヌシに予言を残します。
この予言は的中することになります。
ウサギは神通力のもったウサギだったのです。
八十神達の復讐・パート1
予言通り、八上比売(ヤガミヒメ)は結婚相手にオオクニヌシを選び、結婚するこになりました。
そして、それを面白く思わないのが、兄弟にして恋敵、そう、
八十神達は結託し、オオクニヌシの殺害を計画します。
鳥取県の西部の手間の山を訪れて、
もちろん、赤い猪というのは、八十神達の嘘です。
山の上から、猪に似せた大石を火で焼いて、山の上から、オオクニヌシに向けて転がします。
山の上から、赤く燃えた大きな石が転がってきたのを発見したオオクニヌシは、
赤く焼けた大石を、赤い猪と勘違いしたオオクニヌシは、勇敢に立ち向かっていき、
その結果、
、
、
、
赤く焼けた大石に押し潰されて、死んでしまいました。
、
、
、
終。
オオクニヌシの復活・パート1
オオクニヌシが亡くなったことを知った母は、深く嘆き悲しみます。
そして、なんとかオオクニヌシを生き返らせてもらおうと、
天界の神産巣日之命(カムムスヒノミコト)という、
偉い神様に願います。
すると、神産巣日之命(カムムスヒノミコト)は願いを聞き、
2柱の貝の女神を派遣し、オオクニヌシを治療、蘇生させました。
良かったね。
しかも、
なんと、
こんな感じです↓
確かに、ルックスが凜々しく変化していますね。
八十神達の復讐・パート2
復活したオオクニヌシを見つけた八十神達は、面白くありません。
再び、八十神達は作戦を考えます。
その、Yの字に形をした大木は、Yの分かれ目のところで、クサビを打っています。
つまり、この大木は、クサビを取ってしまうと、Iの字に勢いよく戻ります。
想像できましたでしょうか?
と作戦を立てた八十神達は、木の股にオオクヌヌシを誘い込みます。
なにも知らない純粋なオオクヌヌシは、素直に木の股に腰掛けます。
そして、木を分けていた、クサビを引き抜かれ、
Yの字に形をした大木は、
Iの字に勢いよく戻り、
オオクニヌシは、はさみ殺されてしまいました。
、
、
、
終。
オオクニヌシの復活・パート2
姿の見えなくなったオオクニヌシを探し回っていた母は、
なんとかオオクニヌシを探しあてます。
そして、木の股からオオクニヌシを助け出し、母の愛によって、蘇生させます。
再度、天界の神産巣日之命(カムムスヒノミコト)が、力を貸してくれたのかもしれません。
こうして、なんとかオオクニヌシは再び、復活することができました。
しかし、このままでは、間違いなく、八十神達に滅ぼされてしまいます。
黄泉の国へ
母のアドバイスもあり、オオクニヌシは、
木の国(和歌山県)の大屋毘古神(オオヤビコ)という木の神様を訪ねます。
しかし、そこまで逃れても、
と、ここまで八十神達が追ってきます。
そこで、匿ってくれていた、大屋毘古神(オオヤビコ)は、
と助言をもらいます。
須勢理毘売(スセリビメ)
こうして、オオクニヌシはスサノオのもとを訪れます。
そこで、スサノオの娘、須勢理毘売(スセリビメ)と出会います。
目が合った若い二人は、一瞬で惹かれあい、そして、。
オオクニヌシ、2回目の結婚ですね。
後の話ですが、ヤガミヒメは、子供を残して実家に帰ってしまいます。
それはともかく、こうしてオオクニヌシは黄泉の国で、幸せに暮らしましたとさ。
、
、
と、そうはならないのが、オオクニヌシ伝説です。
スサノオの試練
オオクニヌシを紹介されたスサノオは、
とオオクニヌシを迎えます。
可愛い娘を取られたスサノオは、どういった心境なのでしょうか?
スサノオの試練①
と通されたのは、蛇が敷き詰められた部屋でした。
とオオクニヌシが困っていると、
スセリビメは比礼(ヒレ)という、スカーフのような布を授けました。
これを振ると、蛇は静かになりました。
こうして、オオクニヌシは静かに眠ることができました。
スサノオの試練②
試練を与えたはずなのに、オオクニニシはいたって元気です。
と通されたのは、ムカデと蜂の部屋でした。
とオオクニヌシがげんなりしていると、
再び、スセリビメが今度はムカデと蜂を祓う、
比礼(ヒレ)という、スカーフのような布を授けました。
これで、オオクニヌシは静かに眠ることができました。
スサノオの試練③
試練を与えたはずなのに、オオクニニシはいたって元気です。
スサノオに同行し、オオクニヌシは野原に向かいます。
スサノオは宣言通り、野原に音のなる鏑矢を放ちます。
そして、オオクニヌシは、素直に放たれた矢を探して、野原に入ります。
すると、それを確認したスサノオは、
野原に火矢を放ちました。
すると、一気に野原に火が広がり、炎がオオクニヌシを囲みました。
逃れようにも、四方八方、野原の草が燃え上がり、オオクニヌシの周囲を囲んでいます。
客観的に見て(見なくても)
殺人事件のように思えるのですが、
これは試練なのです!(多分)
と言っている間にも、炎は確実にオオクニヌシにせまり、呼吸も苦しくなってきました。
すると、そのとき、オオクニヌシの足下から、
小さな鳴き声のようなものが聞こえます。
そこには、なんとも可愛らしい、一匹のネズミが現れました。
そして、こう言いました。
と、オオクニヌシが死を覚悟したそのとき、
ネズミの言うとおり、オオクニヌシが地面を踏みしめると、
地面に穴が空き、土の中に逃れることができました。
こうして、オオクニヌシは九死に一生を得ることができました。
巣の中で、ネズミの子供が、オオクニヌシになにか持ってきます。
ネズミの子供が少し羽をかじっておりましたが、それはスサノオが放ち、持ってくるように命じた鏑矢でした。
オオクニヌシの人徳のなせる技でしょうか。
ミッションコンプリートです。
オオクニヌシは、火が消えるのを、ネズミの巣の中で待っておりましたさ。
スサノオの試練④
一方、その頃、スサノオの家では、、、。
オオクニヌシが死んだと思っている新妻、須勢理毘売(スセリビメ)は、泣きながら、葬式の準備をしておりました。
さすがにやり過ぎてしまったと反省しているのか、スサノオも葬式の準備を手伝います。
そして、オオクニヌシの死体を確保しようと野原にでかけたところ、
オオクニヌシが焼け死んでいたと思っていた親子は、驚きを隠せません。
焼き殺そうとしていた相手が、恨み節を言うでもなく、
言いつけを守っている姿に、さすがのスサノオもバツが悪かったのかもしれません。
しかしそれでも、
結婚を認めようとはしませんでした。
今度は、自宅の大広間にオオクニヌシを招き入れます。
そして、
オオクニヌシが寝転んだスサノオの頭をのぞき込むと、
スサノオの頭には、シラミではなく、ムカデがうようよと、うごめいていたのです。
須勢理毘売(スセリビメ)が、スサノオにばれないように、
椋の実と、赤土を渡してくれました。
悩むオオクニヌシでしたが、ある考えが頭に浮かびます。
貰った椋の実を口に含み、赤土と一緒に吐き出しました。
すると、スサノオは、
ムカデを退治していると勘違いしたスサノオは、オオクニヌシを気に入ってしまい、安心して眠ってしまいました。
スサノオの試練⑤
スサノオの寝顔を確認したオオクニヌシは、
と、根の堅州国(ねのかたすくに)から脱出することを決意します。
数々の試練は、オオクニヌシに成長をもたらしていたのでしょう。
という思いも当然あったとは思いますが、、、。
オオクニヌシは安心して熟睡しているスサノオの髪を、
広間の柱に結んで動けなくします。
そして、広間の入り口には、大岩を置いて戸を塞ぎました。
心を落ち着けたオオクニヌシは、脱出した後のことを考えます。
スサノオに一矢報いたオオクニヌシは、その成長を一気に加速させます。
スサノオの宝である、生大刀・生弓矢・天の詔琴を盗み、八十神に備えます。
そして、
こうして、オオクニヌシは、須勢理毘売(スセリビメ)とともに、スサノオのもとを旅立つのでした。
スサノオの試練⑥
スサノオのもとを脱出したオオクニヌシ夫婦でしたが、
そのとき盗んだ天の詔琴が、木の枝に引っかかってしまいました。
枝に触れた琴は、まるで大地が揺れるような大きな音を奏でました。
その大音量に、
熟睡していたスサノオが目を覚ましました。
起き上がろうとしますが、
髪を柱に結ばれて、立ち上がることができません。
なんとか、髪を柱から引き剥がし、部屋をでようとしますが、
今度は、扉を塞がれて、外にでることができません。
と娘を呼んで手伝ってもらおうとしますが、その気配がありません。
目が覚めてきたスサノオは、だんだんと状況を理解してきました。
おのれ!オオクニヌシ!やってくれたなぁ!
と、娘と宝を盗まれたスサノオは、とても怒りましたが、脱出に手間取っている間に、
オオクニヌシ達はすでに遠くに逃れていたのでした。
スサノオの試練⑦
なんとか自力で部屋を脱出したスサノオは、
凄まじい勢いで駆け出します。
そして、あっという間に、地上との境である黄泉比良坂(よもつひらさか)まで追ってきました。
当初、かなり距離を離していたはずなのに、視界に入るところまで迫ってきていたのです。
地上世界まで、もうすぐです。
どういうわけか、スサノオは、根の堅州国(ねのかたすくに)から出ることはありませんでした。
追いつけないと悟ったスサノオは叫びます!
その鬼気迫る声色に、オオクニヌシ達は、思わず足を止めました。
スサノオの口調は怒っているようで、真剣な助言を与える声に変わっていました。
スサノオの言葉は、偉大な大神であるスサノオが、
というお墨付きを与えたものでした。
例えるなら、会社の大株主にして創業者が、後継者を指名して、株を与えたようなものでしょうか。
そして最後に、2つアドバイスします。
こうして、大国主はスサノオから名前を貰い、
出雲にて大社を建てる使命を受けたのでした。
現代にかえって
さて、オオクニヌシ伝説、いかがでしたでしょうか?
スサノオが建てるように命じた、大社は、
そして、厳重に守られた本殿を回廊に沿って歩き、その裏に到着します。
その名は、素鵞社(そがのやしろ)
本殿の裏から、そっとオオクニヌシを見守っている気がしてなりません。
出雲大社の密かなパワースポットなんですよ。
おまけ
こうして、なにやら微妙にまとまって見える?記事ですが、
ホントのところ、
大国主伝説は、まだ半分といったところでしょうか。
ささっと省略して、書いてしまう計画だったのですが、
実力不足か、なかなか思うようにはいきませんでした。
このようなことで神頼みするのも申し訳ないですが、
素鵞社(そがのやしろ)から見える景色とともに、
大国主命にお願いしておきたいと思います。
本殿の裏にいる、うさぎと一緒にお祈りしておきますね。
私がまた後編を書く日が、
となりませんように、、。
※来うへん‥‥こうへん、こないの関西弁。
続きを書くことの決意の表れ、。
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