このブログは、兵庫県の神社を紹介するブログですが、
そのために、どうしても
という思いを秘めておりました。
先日は、
![](https://higaeritabi.com/wp-content/uploads/2020/02/jinjya-320x180.png)
伊勢神宮に参拝することは出来たのですが、
それだけではわからない、神社の成り立ちを感じていたんです。
そのため、先日、とうとう、
島根県出雲市へ、。
マジです。
目次を作ってみました
はじめに
この記事では、皆様に伝えたいことがたくさんあるのですが、
それをすると、どうしても長くなってしまうので、
いつも記事が長くなってしまうのが、僕の悪い癖、。
古事記と、私の参拝を絡めながら、簡単に、省略して、お伝えしていきますね。
ではでは、はじまります!
須佐之男命(スサノオノミコト)編
高天原(天界)を追われた、須佐之男命(スサノオノミコト)は、
出雲の国(島根県)に降りてきました。
そのとき、八つの頭、八つの尾を持つ大蛇、ヤマタノオロチに、
美しいお姫様、クシナダヒメがさらわれる定めになっておりました。
それを聞いたスサノオは、
![](https://higaeritabi.com/wp-content/uploads/2021/06/tatakai2.jpg)
クシナダヒメとの結婚を条件に、
ヤマタノオロチを退治しました。
そして、出雲の縁結びの神様として、仲睦まじく暮しましたとさ。
終。
※画像は、宿泊した玉造温泉の川沿いに設置されていたオブジェです。
大国主命(オオクニヌシノミコト)編
さて、時は流れまして、スサノオの六世の孫、
6代目の子孫に、大穴牟遅神(オオアナムチノカミ)という青年がおりました。
そんな彼が、後に大国主命(オオクニヌシノミコト)と成ります。
大国主命、つまり、偉大な国を治める王という意味が込められた名前ですね。
そして、
そして、大国主命(オオクニヌシノミコト)は、波瀾万丈で、多くの困難を乗り越えたことから、
多くの名前を持ちます。
きっと皆様のご近所の神社に、大国主命が別の名前で祭られているはずですよ。
ただ、混乱するので、この記事では、名前はオオクニヌシで統一したいと思います。
八十神(やそがみ)
さて、話を戻しまして、そんなオオクニヌシには、多くの兄弟の神様がおりました。
それを多くの神という意味で、八十神(やそがみ)と言います。
スサノオの時代から、多くの神様がいるくらい、出雲の地は発展していたのでしょうね。
そんな八十神達ですが、因幡国(鳥取県)に用事があって出かけておりました。
その八十神達に対して、オオクニヌシは若かったので、従者(荷物持ち)として同行しておりました。
つまり、立場的には、
![](https://higaeritabi.com/wp-content/uploads/2021/06/daikoku2.jpg)
この像(オオクニヌシ)を見て感じるのは、凜々しい若者というより、普通の見た目のように見えますね。
ここから、オオクニヌシの波瀾万丈の人生が始まります。
八上比売(ヤガミヒメ)
八十神達が、因幡国(鳥取県)に行く目的、それは、
八上比売(ヤガミヒメ)という、高貴で美しいと評判のお姫様、に求婚するためでした。
そのために、出雲の国(島根県)から、因幡国(鳥取県)に旅立ち、
オオクニヌシが、それに同行していたというわけですね。
八十神達とオオクニニシは、大勢で八上比売(ヤガミヒメ)に求婚に向かいます。
因幡の白兎
八十神達が求婚に向かって、因幡の国へ行く途中の岬で、
毛をむしられて、赤い肌が剥き出しになった、兎に出会いました。
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探してみたら、楽しいですよ。
話を戻しまして、
そんな重傷を負ったウサギを見つけた八十神達は、
とアドバイスします。
当然、大怪我を負っているわけですから、
そんなことをしたら、さらに症状は悪化します。
と泣き伏しているところに、オオクニヌシが通りかかります。
事情を尋ねると、
とウサギは語りはじめます。
ウサギは隠岐の島の出身で、
因幡の国に渡ろうと思ったが、その手段がありませんでした。
そこで、一計を案じ、
サメに、
と提案します。
そして、隠岐の島から、岬まで、サメを海に並べることができました。
ウサギは、そのサメの上を、頭数を数えながら走り、海を渡ることに成功しました。
しかし、その渡り終えようとしたその瞬間、
ウサギがサメに、。
と言ってしまいます。
すると、怒ったサメが、ウサギを捕らえ、その皮を剥いでしまいました。
そして、その治療法を、八十神達に騙され、症状を悪化させたところに、
オオクニヌシと出会ったというわけです。
ウサギを憐れに思ったオオクニヌシは、正しい治療法を教えます。
この治療法が適切であったことから、
正しい治療を行ったウサギは、みるみる体が回復しました。
それに感謝したウサギは、オオクニヌシに予言を残します。
この予言は的中することになります。
ウサギは神通力のもったウサギだったのです。
八十神達の復讐・パート1
予言通り、八上比売(ヤガミヒメ)は結婚相手にオオクニヌシを選び、結婚するこになりました。
そして、それを面白く思わないのが、兄弟にして恋敵、そう、
八十神達は結託し、オオクニヌシの殺害を計画します。
鳥取県の西部の手間の山を訪れて、
もちろん、赤い猪というのは、八十神達の嘘です。
山の上から、猪に似せた大石を火で焼いて、山の上から、オオクニヌシに向けて転がします。
山の上から、赤く燃えた大きな石が転がってきたのを発見したオオクニヌシは、
赤く焼けた大石を、赤い猪と勘違いしたオオクニヌシは、勇敢に立ち向かっていき、
その結果、
、
、
、
赤く焼けた大石に押し潰されて、死んでしまいました。
、
、
、
終。
オオクニヌシの復活・パート1
オオクニヌシが亡くなったことを知った母は、深く嘆き悲しみます。
そして、なんとかオオクニヌシを生き返らせてもらおうと、
天界の神産巣日之命(カムムスヒノミコト)という、
偉い神様に願います。
すると、神産巣日之命(カムムスヒノミコト)は願いを聞き、
2柱の貝の女神を派遣し、オオクニヌシを治療、蘇生させました。
良かったね。
しかも、
なんと、
こんな感じです↓
確かに、ルックスが凜々しく変化していますね。
八十神達の復讐・パート2
復活したオオクニヌシを見つけた八十神達は、面白くありません。
再び、八十神達は作戦を考えます。
その、Yの字に形をした大木は、Yの分かれ目のところで、クサビを打っています。
つまり、この大木は、クサビを取ってしまうと、Iの字に勢いよく戻ります。
想像できましたでしょうか?
と作戦を立てた八十神達は、木の股にオオクヌヌシを誘い込みます。
なにも知らない純粋なオオクヌヌシは、素直に木の股に腰掛けます。
そして、木を分けていた、クサビを引き抜かれ、
Yの字に形をした大木は、
Iの字に勢いよく戻り、
オオクニヌシは、はさみ殺されてしまいました。
、
、
、
終。
オオクニヌシの復活・パート2
姿の見えなくなったオオクニヌシを探し回っていた母は、
なんとかオオクニヌシを探しあてます。
そして、木の股からオオクニヌシを助け出し、母の愛によって、蘇生させます。
再度、天界の神産巣日之命(カムムスヒノミコト)が、力を貸してくれたのかもしれません。
こうして、なんとかオオクニヌシは再び、復活することができました。
しかし、このままでは、間違いなく、八十神達に滅ぼされてしまいます。
黄泉の国へ
母のアドバイスもあり、オオクニヌシは、
木の国(和歌山県)の大屋毘古神(オオヤビコ)という木の神様を訪ねます。
しかし、そこまで逃れても、
と、ここまで八十神達が追ってきます。
そこで、匿ってくれていた、大屋毘古神(オオヤビコ)は、
と助言をもらいます。
須勢理毘売(スセリビメ)
こうして、オオクニヌシはスサノオのもとを訪れます。
そこで、スサノオの娘、須勢理毘売(スセリビメ)と出会います。
目が合った若い二人は、一瞬で惹かれあい、そして、。
オオクニヌシ、2回目の結婚ですね。
後の話ですが、ヤガミヒメは、子供を残して実家に帰ってしまいます。
それはともかく、こうしてオオクニヌシは黄泉の国で、幸せに暮らしましたとさ。
、
、
と、そうはならないのが、オオクニヌシ伝説です。
スサノオの試練
オオクニヌシを紹介されたスサノオは、
とオオクニヌシを迎えます。
可愛い娘を取られたスサノオは、どういった心境なのでしょうか?
スサノオの試練①
と通されたのは、蛇が敷き詰められた部屋でした。
とオオクニヌシが困っていると、
スセリビメは比礼(ヒレ)という、スカーフのような布を授けました。
これを振ると、蛇は静かになりました。
こうして、オオクニヌシは静かに眠ることができました。
スサノオの試練②
試練を与えたはずなのに、オオクニニシはいたって元気です。
と通されたのは、ムカデと蜂の部屋でした。
とオオクニヌシがげんなりしていると、
再び、スセリビメが今度はムカデと蜂を祓う、
比礼(ヒレ)という、スカーフのような布を授けました。
これで、オオクニヌシは静かに眠ることができました。
スサノオの試練③
試練を与えたはずなのに、オオクニニシはいたって元気です。
スサノオに同行し、オオクニヌシは野原に向かいます。
スサノオは宣言通り、野原に音のなる鏑矢を放ちます。
そして、オオクニヌシは、素直に放たれた矢を探して、野原に入ります。
すると、それを確認したスサノオは、
野原に火矢を放ちました。
すると、一気に野原に火が広がり、炎がオオクニヌシを囲みました。
逃れようにも、四方八方、野原の草が燃え上がり、オオクニヌシの周囲を囲んでいます。
客観的に見て(見なくても)
殺人事件のように思えるのですが、
これは試練なのです!(多分)
と言っている間にも、炎は確実にオオクニヌシにせまり、呼吸も苦しくなってきました。
すると、そのとき、オオクニヌシの足下から、
小さな鳴き声のようなものが聞こえます。
そこには、なんとも可愛らしい、一匹のネズミが現れました。
そして、こう言いました。
と、オオクニヌシが死を覚悟したそのとき、
ネズミの言うとおり、オオクニヌシが地面を踏みしめると、
地面に穴が空き、土の中に逃れることができました。
こうして、オオクニヌシは九死に一生を得ることができました。
巣の中で、ネズミの子供が、オオクニヌシになにか持ってきます。
ネズミの子供が少し羽をかじっておりましたが、それはスサノオが放ち、持ってくるように命じた鏑矢でした。
オオクニヌシの人徳のなせる技でしょうか。
ミッションコンプリートです。
オオクニヌシは、火が消えるのを、ネズミの巣の中で待っておりましたさ。
スサノオの試練④
一方、その頃、スサノオの家では、、、。
オオクニヌシが死んだと思っている新妻、須勢理毘売(スセリビメ)は、泣きながら、葬式の準備をしておりました。
さすがにやり過ぎてしまったと反省しているのか、スサノオも葬式の準備を手伝います。
そして、オオクニヌシの死体を確保しようと野原にでかけたところ、
オオクニヌシが焼け死んでいたと思っていた親子は、驚きを隠せません。
焼き殺そうとしていた相手が、恨み節を言うでもなく、
言いつけを守っている姿に、さすがのスサノオもバツが悪かったのかもしれません。
しかしそれでも、
結婚を認めようとはしませんでした。
今度は、自宅の大広間にオオクニヌシを招き入れます。
そして、
オオクニヌシが寝転んだスサノオの頭をのぞき込むと、
スサノオの頭には、シラミではなく、ムカデがうようよと、うごめいていたのです。
須勢理毘売(スセリビメ)が、スサノオにばれないように、
椋の実と、赤土を渡してくれました。
悩むオオクニヌシでしたが、ある考えが頭に浮かびます。
貰った椋の実を口に含み、赤土と一緒に吐き出しました。
すると、スサノオは、
ムカデを退治していると勘違いしたスサノオは、オオクニヌシを気に入ってしまい、安心して眠ってしまいました。
スサノオの試練⑤
スサノオの寝顔を確認したオオクニヌシは、
と、根の堅州国(ねのかたすくに)から脱出することを決意します。
数々の試練は、オオクニヌシに成長をもたらしていたのでしょう。
という思いも当然あったとは思いますが、、、。
オオクニヌシは安心して熟睡しているスサノオの髪を、
広間の柱に結んで動けなくします。
そして、広間の入り口には、大岩を置いて戸を塞ぎました。
心を落ち着けたオオクニヌシは、脱出した後のことを考えます。
スサノオに一矢報いたオオクニヌシは、その成長を一気に加速させます。
スサノオの宝である、生大刀・生弓矢・天の詔琴を盗み、八十神に備えます。
そして、
こうして、オオクニヌシは、須勢理毘売(スセリビメ)とともに、スサノオのもとを旅立つのでした。
スサノオの試練⑥
スサノオのもとを脱出したオオクニヌシ夫婦でしたが、
そのとき盗んだ天の詔琴が、木の枝に引っかかってしまいました。
枝に触れた琴は、まるで大地が揺れるような大きな音を奏でました。
その大音量に、
熟睡していたスサノオが目を覚ましました。
起き上がろうとしますが、
髪を柱に結ばれて、立ち上がることができません。
なんとか、髪を柱から引き剥がし、部屋をでようとしますが、
今度は、扉を塞がれて、外にでることができません。
と娘を呼んで手伝ってもらおうとしますが、その気配がありません。
目が覚めてきたスサノオは、だんだんと状況を理解してきました。
おのれ!オオクニヌシ!やってくれたなぁ!
と、娘と宝を盗まれたスサノオは、とても怒りましたが、脱出に手間取っている間に、
オオクニヌシ達はすでに遠くに逃れていたのでした。
スサノオの試練⑦
なんとか自力で部屋を脱出したスサノオは、
凄まじい勢いで駆け出します。
そして、あっという間に、地上との境である黄泉比良坂(よもつひらさか)まで追ってきました。
当初、かなり距離を離していたはずなのに、視界に入るところまで迫ってきていたのです。
地上世界まで、もうすぐです。
どういうわけか、スサノオは、根の堅州国(ねのかたすくに)から出ることはありませんでした。
追いつけないと悟ったスサノオは叫びます!
その鬼気迫る声色に、オオクニヌシ達は、思わず足を止めました。
スサノオの口調は怒っているようで、真剣な助言を与える声に変わっていました。
スサノオの言葉は、偉大な大神であるスサノオが、
というお墨付きを与えたものでした。
例えるなら、会社の大株主にして創業者が、後継者を指名して、株を与えたようなものでしょうか。
そして最後に、2つアドバイスします。
こうして、大国主はスサノオから名前を貰い、
出雲にて大社を建てる使命を受けたのでした。
現代にかえって
さて、オオクニヌシ伝説、いかがでしたでしょうか?
スサノオが建てるように命じた、大社は、
![](https://higaeritabi.com/wp-content/uploads/2021/06/haiden.jpg)
そして、厳重に守られた本殿を回廊に沿って歩き、その裏に到着します。
その名は、素鵞社(そがのやしろ)
![](https://higaeritabi.com/wp-content/uploads/2021/06/soga.jpg)
本殿の裏から、そっとオオクニヌシを見守っている気がしてなりません。
出雲大社の密かなパワースポットなんですよ。
おまけ
こうして、なにやら微妙にまとまって見える?記事ですが、
ホントのところ、
大国主伝説は、まだ半分といったところでしょうか。
ささっと省略して、書いてしまう計画だったのですが、
実力不足か、なかなか思うようにはいきませんでした。
このようなことで神頼みするのも申し訳ないですが、
素鵞社(そがのやしろ)から見える景色とともに、
大国主命にお願いしておきたいと思います。
本殿の裏にいる、うさぎと一緒にお祈りしておきますね。
![](https://higaeritabi.com/wp-content/uploads/2021/06/last.jpg)
私がまた後編を書く日が、
となりませんように、、。
※来うへん‥‥こうへん、こないの関西弁。
続きを書くことの決意の表れ、。
![](https://higaeritabi.com/wp-content/uploads/2021/06/musubi2-320x180.jpg)
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